学びのミカタ

学びのコラム⑨(ナゼナゼ③)

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大好きな人から聞きたいのです。

前回、前々回にかけて、子どもの「ナゼナゼ質問」の意味と答え方の例についてお話ししました。

でも、お子さんによっては、答えても答えても何度も同じことを聞いてくる場合があります。

「もう知ってるでしょ?」「それは昨日教えたばっかりでしょ?」と言いたくなることもありますね。時には、せっかく聞かれたことを答えたのに、「ちがうよ、○○だよ」と訂正されてしまったり。「知ってるなら聞かないでよ!」と怒ってしまいそうですが、こんな時は「私と話をするきっかけがほしかったのかな」と解釈してみてください。

お子さんは、大好きなお父さん・お母さんに質問をして、やりとりを楽しみたいのです。どれだけ物知りの大学教授(?)が近くにいたとしても、お子さんはお父さん・お母さんに質問をするでしょう。大好きなお父さん・お母さんがなんて答えるか聞きたいのです。

(こんなふうに、お子さんの「困った」行動について違う見方ができると、お子さんへのイライラも減って、かかわり方も変わりそうですね。)

たびたび同じことを聞いてくるときは、何度でも同じ答えをしてあげてもいいですし、前回ご紹介したいろんなパターンで返してみてもよいでしょう。この時期のナゼナゼちゃんの質問は、知識の提供という意味だけでなく、コミュニケーションを楽しむ機会として捉えて上手に受けとめましょう。
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