学びのミカタ

学びのコラム⑬(習い事①)

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習い事について(執筆:藤戸麻美 監修:矢藤優子)

そろそろ習い事を始めてみようかと思っていらっしゃる方や、今の習い事を続けようか迷っていらっしゃる方もおられるかと思います。
最近は幼児期から参加できる習い事の種類も増え、小さい頃から習い事をすることが珍しくなくなりました。2022年の調査によると、半数以上(56%)の子どもは就学前から習い事を始めているそうです。どんな習い事が我が子に適しているのか、またどんな習い事が将来の可能性を広げてくれるのか、などあれこれ考えだすと迷ってしまいますよね。今回は、お子さんの習い事について、3回に分けてお話します。

習い事をするメリット
お子さんは園や学校、家庭でも様々な新しい経験をして充実した生活を送っていると思われますが、さらに習い事をする利点の一つに、本物に出会える、という点があります。普段の生活ではできない新しい体験をしたり、専門的な技術を教えてもらったりすることができます。また、習い事から新しい刺激を受けることで日々の楽しみになったり、他のことについても「もっとやってみたい」、「あれもやってみたい」と積極的・意欲的になったりと、前向きな気持ちを持って新しい物事に取り組むことができるようになります。年齢を問わず、ポジティブな感情を持つことが内発的動機づけを高め、学習を促進することが研究によって示されています。子どもの発達には、その子自身の意欲やモチベーションが大きく影響し、そのような主体性や自発性を通して子どもは伸びていくものです。実際に習い事を始めたり選んだりする際には、送迎や費用、大人の価値観で「何の役に立つのか?」というようなことに目が向きがちですが、ぜひともお子さんの「やってみたい」という気持ちを尊重してあげてください。小さいうちは特に、お子さんが「面白い」と思えないと続かないものです。

次回は、そんな習い事を「やめたい」と言われたときについてお話します。
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