子育てのミカタ

我が子を伸ばす親の関わり方②

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「待つこと」の意味②

上手に「待つこと」の具体的かつ簡単(かどうかは人によって違いますが)な方法は、今日から「質問型」の親に変身することです。全ての「(早く)~しなさい!」という命令型フレーズを質問型フレーズに換えて下さい。たったこれだけのことで我が子が劇的に変わっていきます。
具体的な会話例を見てみましょう。

親:ところで今日は宿題あるの?(質問、いい調子です)

子:うん、たくさんあるよ

(さて、次の親の言葉は……? まさか)

親:じゃあ、早く宿題を片付けてしまいなさい!(命令、早くもNGです)

と言ってはいませんか?
さて、どういえばいいのでしょうか? そうです。

「その宿題、何時にするの?(子どもに考えさせるグッドクエスチョンです)

このあとの会話も大切ですが、この質問に対する回答で、子どもと約束を交わすことになることは分かっていただけますでしょうか?
もし、約束をして、その約束を破ったら叱ればいいのです。叱られても子どもは納得しています。

『質問』は、子どもに考える時間を提供し、子どもと多くの約束をする貴重な方法です。考える時間を提供することで、自主性や自分自身で考える力などが養われ、約束することで、自立心や社会性などが身についていくのです。
あとは、あなたの辛抱だけです。『質問』を習慣にまで高めれば、辛抱もいらなくなりますから、まずは1ヵ月続けてみて下さい。

さて、最後にひとつ。
家庭の役割は「子どもが安心できる場所」であることです。
子どもが安心できる家庭とは、親がキラキラ(決してギラギラ、メラメラではありません)輝いた笑顔で毎日を過ごし、子どもの話に耳を傾け接してあげているといった状態のことです。