男性更年期①
「男性でも更年期はあるの」
女性同様男性にも更年期は訪れます。女性ならば「閉経」というライフイベントがあるので更年期の時期がおおよそわかります。一方男性は加齢とともに男性ホルモンである「テストステロン」が減少していくために、更年期の時期がわかりにくいのです。加齢以外でも環境の変化やストレスも要因となります。男性更年期障害はLOH症候群と言われています。
症状として身体的には全身の疲労感や倦怠感、性欲低下、ED（勃起障害）、不眠、肩こりなど、精神的には気力の衰え、集中力の低下、イライラ、抑うつなど、身体、精神面だけでなく性機能にも影響があるのです。男性ホルモンには肥満を抑える効果もあるので、ホルモン減少に伴い内臓脂肪が増え、肥満や生活習慣病のリスクが高まるともわれています。現代において男性更年期障害（LOH症候群）患者は600万人とも言われています。
症状をみると「うつ病」の症状に似ており、治療を試してもなかなか症状が改善しないという方もいます。精神症状があると精神科や心療内科に行きがちですが、男性更年期かもしれないと思った場合は「泌尿器科」の受診となります。ぜひ覚えておいてください。