学びのミカタ

学びのコラム(褒める①)

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「子どもは褒めて育てよ」とよくいわれます。子どもを褒めることの大切さ、褒め方のヒントについて3回に分けてご紹介します。

子どもを褒めることの大切さ①

子どもを褒めることの大切さは、科学的にも裏付けられています。
科学技術振興機構の研究チームが約400人の親子を追跡した調査によると、子どもが1歳半の時に、親子で積木課題を遂行している様子を行動観察した結果、子どもがうまくできたことを褒めた親はほぼ半数でした。その子どもたちは、褒められなかった子どもよりも2歳・3歳の時点での社会への適応能力が高かったのです。また、生後4ヵ月・9ヵ月の時点で「育児で褒めることはとても大切だ」と考えていた親の子どものほうが、1歳半になったときの社会適応能力が高いこともわかりました。

子どもを褒めること、褒めることは大切だと親が認識すること、ともに重要であることがわかります。
大人に褒められて肯定されることで、子どもは自分の行動が適切であることを確認し、自分の存在価値を肯定できます。社会的承認を得て、やる気を起こす動機付けにもなり、自尊感情も育まれます。子どもの知識・情報的側面と感情的側面の両方に良い影響を与えるのです。