学びのミカタ

学びのコラム⑭(習い事②)

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習い事をやめたいと言われたら①(執筆:藤戸麻美 監修:矢藤優子)

前回は、習い事をするメリットについてお話ししました。次に、お子さんに習い事を「やめたい」と言われた場合について2回に分けてお話します。

習い事を続けていると、お子さんが「行きたくない」、「もうやめたい」と言いだす日が来るかもしれません。ただ単にその日行きたくないだけかもしれませんし、習い事を続ける中で嫌だなと思うことが出てきたのかもしれません。いずれにしてもお子さんには行きたくない理由があるはずですので、まずはその理由を探ってみましょう。

習い事は、技を習得したり目標を達成したりとお子さんの自信につながる一方で、なかなか思うように上達しない状況でつらい思いをすることもあります。また、子どもは4~5歳頃から、自分とほかの人との差に気づくようになりますので、ほかの人と比べてできていないと感じると落ち込んだり恥ずかしくなったりするものです。そのような場合には、お子さんの頑張りや良いところを言葉で伝えてあげることが、お子さんのやる気につながっていくかもしれません。具体的には、「○○ができるようになった」というような結果ではなく、「毎日練習している」、「丁寧にやっている」というようなプロセスに言及することで、お子さん自身が「評価されている」のではなく「応援されている」と感じると、「行きたくないけどもう少しがんばってみようかな」というモチベーションへ繋げてあげられます。また、「○○ちゃんのほうが上手ね」など、同じ習い事をしている他の子どもと比較するのではなく、「習いたての頃はできなかったのに、できるようになったんだね」とお子さんの中での変化に言及することで、成長を自覚し、自信に繋げることができます。

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