好き嫌いどうする①
よく、保護者の方々から子どもが『魚が嫌いで食べないんです』や『野菜を食べてくれなくて困っています』という言葉をお聞きします。でも、子どもがなぜその食材を嫌いなのかは分かっていらっしゃるでしょうか。
子どもの好き嫌いには、ある程度原因があります。例えば、乳児は苦みや酸味を嫌う傾向にあります。これは苦みを『毒』酸味を『腐敗』として本能的に認識しているので苦手な子どもが多いのです。また、幼児になると見た目やぐにゃぐにゃ・パサパサの食感、緑色に対するネガティブイメージ、調理方法などが原因となり、さらに成長すると、食わず嫌いや乳幼児期のトラウマも原因になります。
お家で食事を出した時、子どもに『これ嫌い!』と言われたらどうしますか。『好き嫌いしないで食べなさい』と言ったことはないでしょうか。私は以前勤めていた認定こども園の園長から『そんな時はその子を褒めなさい』と言われていました。変な対応だと思われるかもしれませんが、嫌いな食材が1つや2つあっても気にせず自身の意思を他者に伝えられる事を褒めなさいということでした。他の食材で栄養は補うことができるのですから…。
確かに1つ2つ嫌い食材があっても成長に問題はないですが、やはり好き嫌いが多いと栄養の偏りが心配です。一生懸命食事を作ったのに…と食事作りのモチベーションも下がってしまいますよね。では「好き嫌い問題」をどのように克服すればよいかは次回。