食育のミカタ

食のコラム㉔

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しっかり噛んでいますか

 毎日の食事、よく噛んで食べていますか。子どものころ「よく噛んで食べなさい」「30回噛んで食べなさい」と言われたことはありませんか。しっかり噛んで食べることが大事だとよくいわれますが、何がそんなに大切なのでしょうか。
噛むことは健康を維持することと関係していると言われています。

① 噛むことで胃腸の働きを助ける。
② よく噛み唾液をたくさん出すことで、口の中がきれいになり、歯の病気を予防する。
③ よく噛むことで脳神経の機能を高める。
④ ゆっくりしっかり噛むことで肥満の予防に役立つ

などといわれます。

 特に乳幼児期は噛んだり飲み込んだりの機能を発達させ、『食べる力』を培う大切な時期です。この時期にしっかり噛むことで味覚が発達し、食材そのものの味を感じやすくなったり、口の周りの筋肉が発育するため、言葉の発音がはっきりします。反対に噛まずに食べる癖がついてしまうと、丸呑みや早食いになり、食べすぎや肥満に繋がってしまいます。最近は硬い食べ物を食べない、柔らかい食品を好む食生活が問題視されています。

 噛むことは体にいいばかりではなく、食事を美味しくしてくれます。「30回噛んで食べる」を守るのは難しいと思いますが、意識しなくてもしっかり噛める根菜類や海藻類を取り入れるや、食材を大きく切って調理し、噛むことを少し意識してみてはいかがでしょうか。

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