食育のミカタ

食のコラム⑥

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食の安全について③

食の安全を脅かすと言えば、食中毒事故だけではありません。農薬汚染、放射能汚染、遺伝子組み換え、魚の重金属汚染、食品添加物、不正表示、異物混入など問題が山積しています。では、どのように安全を守っていけばよいでしょうか。食品安全基本法第9条では『消費者は、食品の安全性の確保に関する知識と理解を深めるとともに、食品の安全性の確保に関する施策について意見を表明するように努めることによって、食品の安全性の確保に積極的な役割を果たすものとする』とされています。

情報があふれている中で、私たち消費者は不安をあおる報道に惑わされることなく、正しい情報に基づいた判断をする必要があり、その判断をするためには食品に対する正しい知識と理解力をもって、さらに意見も積極的に伝えるというのはなかなか難しいのではないでしょうか。

住んでいる地域で作ったものを購入し消費する地産地消などは簡単に始められると思います。今では生産者の顔が見えて、安全な生産過程で作られた食品を購入することもできます。食の安全を守るために、ご自身が気になる衛生や食品の情報について知り、学ぶことから始めてはいかがでしょうか。食品に関する情報を集め、安全な食品を選ぶ目を養うことも重要です。選択肢が多い現在だからこそ、ご自身ができる事から始めて、家族の食の安全を高めてください。