食育のミカタ

食のコラム⑦

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子どもの食生活が将来を決める①~肥満にならないために~

若いころ激太りをしていた芸人が、以前テレビで『仕事で大食い企画がよく舞い込んだが、とても辛かった。太っている人間がみんな大食いできると思わないでほしい。太っているのは大食いするからではなく欲望の赴くまま食べるから太っているだけだ』と話しているのを聞いて妙に納得したことがあります。なるほど“大食いタレントで太っている人は意外と少ない”ように思います。

肥満のメカニズムは、明快です。摂取エネルギーが消費エネルギーを上回った時、つまり、食事からの摂取エネルギーが多く、体内燃焼や運動で消費されるエネルギーが少ないと、その差が体脂肪として蓄積され肥満になっていくのです。

ご飯をしっかり食べた後、甘いものは別腹とケーキを食べ、口直しにおせんべいを食べる、を繰り返す欲望に忠実な食生活。これは極端な例ですが、一気に食べるわけではなく、だらだら食べるのは思ったより大量に食べてしまっているので太るのです。

肥満になることの問題は、生活習慣病との関連が高いことです。高血圧や糖尿病、がんなどの病気のリスクが高まります。健康を維持するためには肥満を解消し、標準体重を維持する事が重要です。
また、成人してからの肥満を防ぐ為には幼児期からの運動や食習慣を改善するのが効果的です。このことは世界保健機関(WHO)でも提唱されています。では、肥満を防ぐためにはどうすればいいか。次回をお楽しみに。