「食育」について②
「食」に関する様々な課題の一つに『コショク』があります。社会の高齢化や家族の核家族化が進み、一人で食事を摂る、又は、家族がいるにも関わらす一人で孤独な食事を摂る「孤食」や様々な問題を抱えた「コショク」が9つあると言われています。
①『孤食』 家族と一緒に食事せず、一人でとる孤独な食事
②『個食』 家族はそろって食卓についているけど、それぞれがバラバラの物を食べる事
③『子食』 子どもが一人だけで、又は、子どもだけで食事を食べる事
④『五食』 一日3食以上食べる事が習慣化していて、常に満腹状態のこと
⑤『小食』 食欲がわかず少量しか食べられない。過度な食事制限も小食になります。
⑥『固食』 好きなものだけ食べ、食事が偏り決まったものしか食べない。
⑦『粉食』 麺やパンなど、小麦製品や粉ものが中心の柔らかい食生活
⑧『戸食』 テイクアウトや外食ばかりの食事に偏っている
⑨『濃食』 味付けの濃い食事ばかり食べること。加工品食品に偏ると起きやすい。
共働きや単身世帯、核家族の増加で家族そろって食事をする機会が減り、「コショク」が加速すると、好き嫌いを増やす原因になり、好きなものばかり食べ、栄養が偏る食事になります。それに加えて、コミュニケーション能力やマナーが身につきにくく、社会性や協調性のない人間に育ってしまうかもしれません。「コショク」を避けるためには誰かと一緒に食事をすることです。それを「共食」といいます。ライフスタイルの変化により毎日は難しいかもしれませんが、週に何回かは家族で食卓を囲み、食事を楽しみながら子どもが食の大切さや社会のルールを学ぶ大切な場所になればと思います。