食育のミカタ

食のコラム⑬

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バランスよく食べよう③(免疫力を高める食事)

ここ何年かは『免疫力』という言葉をよく聞くようになりました。『免疫力』とは病気を免れる力の事で、一度発症したウイルスや病原菌が再び体内に侵入した時、免疫システムが働き侵入したウイルスや病原菌から体を守ってくれます。健康を保つためにはこの『免疫機能』を正常に保つ必要があり、それには生活習慣を整えることが重要と考えられます。

1日3食、栄養バランスの取れた食事を摂ることもその一つです。免疫細胞を作るのはたんぱく質を多く含む肉類や魚類、卵、豆腐などの食材です。たんぱく質が不足すると免疫細胞がうまく働かないと言われています。野菜や果物に多く含まれる抗酸化ビタミン(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE)は免疫の低下を予防し、ストレスから守り免疫力を高めます。また、腸には免疫細胞の約70%が集まっていると言われており、腸内環境を整えることは、様々な病気への抵抗力を強化させると考えられています。味噌や納豆、ヨーグルトなどの発酵食品は善玉菌を増やし、食物繊維が豊富な海藻類、豆類、野菜、果物、きのこ類は善玉菌を活発にし、腸内環境を整えてくれます。
免疫機能は、特定の食材を摂ったからといって維持されるわけではありません。免疫機能を維持するためには1日の食事に食物繊維やたんぱく質、ビタミンやミネラルを含む食材をバランスよく摂る事です。

様々な食材を組み合わせて食べる事で免疫力に関わる栄養素をバランスよく摂ることができます。また、食事だけでなく睡眠や運動、ストレスの緩和など日々の生活習慣にも気を配ることも重要です。バランスよい食事と合わせて実践してみてください。
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