食育のミカタ

食のコラム⑯

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『おかあさんはやすめ』と『まごわ(は)やさしい』(1回目)

『おかあさんはやすめ』って何だと思いますか?忙しく働く毎日で、休んでいいよと言われたら嬉しいですよね。しかし、この言葉はそんな気遣いの言葉ではなくある言葉の頭文字を集めたものです。
『お(オムライス)・か(カレーライス)・あ(アイスクリーム)・さん(サンドイッチ)・は(ハンバーグ)・や(焼きそば)・す(スパゲッティ)・め(目玉焼き又は麺類)』
これで『おかあさんはやすめ』になります。子どもが大好きな食べ物ばかりで、調理も簡単。忙しい時、ついつい食卓に出してしまう料理ではないでしょうか。

手軽で食べやすい『おかあさんはやすめ』ですが、これらのメニューばかりを偏って食べていると、糖質や脂質を過剰に取りすぎてしまいます。野菜もほとんど入っていません。また、あまり噛まずに食べられてしまうのも特徴です。

何度もお伝えしていますが、偏った食事生活は、身体に様々な影響が出る恐れがあります。噛む回数が少なくなると、集中力や記憶力が低下し、虫歯や消化・吸収などにも影響があります。しかし、『おかあさんはやすめ』を食べてはいけないという事ではないのです。回数とバランスが大事なのです。カレーライスやオムライスには野菜サラダを付ける、サンドイッチには野菜たっぷりのスープを添えるなど、不足している栄養素を足す工夫をしてバランスを整え、適度な頻度で食べるように心がけましょう。

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