食育のミカタ

食のコラム⑳

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和食のススメいたします①(和食の定義)

日本が世界に誇るものはたくさんありますが、その一つに『和食』があります。
『和食』は平成25年12月にユネスコの無形文化遺産に登録されています。
農林水産省では、和食の特徴として、
① 多彩で新鮮な食材とその持ち味の尊重。
② 健康的な食生活を支える栄養バランス。
③ 自然の美しさや季節の移ろいの表現
④ 正月などの年中行事との密接な関わり
この4つを挙げています。
海に囲まれ、国土の3分の2が森林である我が国では、海や山の食材に恵まれ、四季折々の山海の幸を楽しむことができます。このような恵まれた食材を美味しく活かす調理法も発達してきました。

和食の基本である『一汁三菜』。「ごはん」を中心に「汁物」、肉や魚などの大きなおかず(主菜)1品に加えて、小さなおかず(和え物などの副菜)2品を付けることを言いますが、これを意識することで自然と栄養バランスが良い食事になります。
また、季節の花や葉を料理にあしらったり、その季節に合った器や飾りつけも自然の美しさを表現する手段として用います。料理は目でも味わうのです。

そして、正月にはおせちや雑煮、大晦日には年越しそばなど、日本の食文化は年中行事と密接に関わって育まれ、家族や地域の人が集まって「食」を分け合い、「食」の時間を共有することで絆を深めてきました。「和食」は単に料理というだけでなく、日本人の健康と豊かな感性の両方を作り上げてきたのです。

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