食育のミカタ

食のコラム㉑

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和食のススメ②(和食の『五』)

和食に大切なのは、5つの『五』とされていますが、この言葉をご存じでしょうか。

5つの『五』とは、『五法・五味・五色・五覚(五感)・五適』のことで、
五法は生、煮る、焼く、蒸す、揚げる、の5つの料理方法。作り方に変化を加えることで様々な味わいが楽しめるのです。
五味は酸味・苦味・甘味・辛味・塩味の味覚のことで、五味がそろうと食事が最後まで飽きずに美味しく食べられます。
五色は、白・黒・黄・赤・青(緑)の5つの色で、白は清潔感、黒は引きしめ、黄と赤は食欲増進、青(緑)は安心感を表す色です。彩りよく合わせることで、季節感を感じ、見た目にも美味しそうになります。
五覚(五感)は視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚のことで、これらをフル活用することで料理を美味しく味わうことができます。
五適は適温・適材・適量・適技・適心のことで、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、お客様の年齢や性別に合った素材を使う。量は多すぎず、少なすぎず、技巧に凝りすぎることなく適度に手を加え、もてなしの心をもって料理をすることです。

和食の『五』を上手に取り入れることで、食卓の彩りやバリエーションが広がります。すべてを取り入れることは大変だと思いますが、少し意識していただければと思います。

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