食育のミカタ

食のコラム㉓

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『地産地消』してみませんか

 給食ではよく『地産地消』という言葉を使います。言葉の意味を聞かれることもよくあります。地産地消とは、地域でとれた農林水産物(食用に限る)を、その地域で消費するという事です。皆さんは産地を気にされて食材購入していますか。『地産地消』のメリットは何でしょうか。

 近年、食品の産地や原材料の偽装が問題になることがありますが、地産地消すれば、いつ、どこで、どんな人が作ったかが分かりやすく、輸送に時間がかからないため消費者は新鮮な食材を安心して手に入れられます。生産者は規格外の販売ができ、農林水産物のロスが減らせ、また、近隣地域での販売の為、流通コストの削減や輸送エネルギーの軽減にもつながり、環境にもやさしく食料自給率も向上させるなどのメリットがあります。

 しかし、輸送コストが抑えられても、販売など生産以外での人的負担や、生産数が限られるため価格が高い、安定供給ができない可能性があるなどデメリットな面も考えられ今後の課題となっています。このような課題もありますが、子ども達にとって自分たちが暮らす地域ならではの農林水産物を知ることは、良い食育になります。

 『地産地消』を行うことで、消費者と生産者だけでなく環境にも影響を与え、地域の活性化にもつながりますので、たまに地域の直売所やスーパーの地物売り場などをのぞいてみて、『地産地消』を意識して食材を選んでみて下さい。

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